おっちゃんのつぶやき14
私も純朴だったのである。幼稚園の頃で,当時住んでした場所は新興住宅地の西端で,そこから夕焼けが地平線に沈むところまで見えるという「赤とんぼ」の歌がよくにあう場所でした。お姉ちゃんが,「おばあちゃんの家は,あの夕焼けが沈むところにあるから,大声で呼べば,おばあちゃんに聞こえるかもわかれへん」というので,大声で「おばあちゃ~ん,おばあちゃ~ん!」と叫んだ。おばあちゃんの家は20㎞以上離れているので,聞こえるはずもないのにね・・・
また,「うちは貴族の橘諸兄の出や」とお兄ちゃんに教えられた。小学校の授業で,先祖がわかる人は答えて下さいという時間があり,私は得意げに「貴族の・・・」と披露。あとになって騙さたことに気づいたが,クラスの中には「楠正成の子孫」という人がいたので,まあ,貴族もありかと思った。
いつまでも純粋なおっちゃんでありたい。